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MRI装置 Mri

1.MRI検査について

MRIとはMagnetic Resonance Imaging(磁気共鳴画像)の略語で、強力な磁石(磁場)と電波(ラジオ波)を利用し、多方向の断層画像を得ることができます。X線を使わないため放射線被ばくはありません。検査は痛みを伴いませんが動きに弱い検査なので、体を動かさないようにして頂きます。また、撮像部位によっては「息止め」をお願いすることがあります。脳や脊髄などの中枢神経系などを鮮明に診断でき、大動脈などの循環器領域、肝臓、胆のう、膵臓などの各臓器、頚椎、腰椎、各関節領域など全身が撮像可能です。

2.当院のMRI装置について

キャノンメディカル:1.5T Vantage Titan

化粧室

装置のドームは、開口径が広く奥行の短い検査空間で保たれ、今までどうしても圧迫感を感じがちなMRI検査のイメージを変えています。検査時間は、目的や撮像部位によって異なりますが15分~40分程度です。撮影室内は、落ち着いた雰囲気で保たれ、装置の静音機構により患者さまもリラックスして検査を受けることができます。検査中でもマイクを通して担当技師と会話ができますのでご安心ください。
また女性の方々のために、検査後、お化粧をするための化粧室も完備しています。

3.お願い・注意事項

1)体の中に下記に該当するものが入っていれば検査できません。
・心臓ペースメーカー
・体内除細動器(ICD)
・神経刺激埋込装置
・人工内耳・中耳
・磁石式人工肛門
・体内埋込式インスリンポンプ
・骨成長刺激装置
・取り外しできない磁石式さし歯
・金属製の義眼
・重要な臓器に位置する体内異物(金属の破片・弾丸など)
・圧可変式脳室シャントチューブ
・材質不明な脳動脈瘤クリップ

※ 妊娠初期の胎児に対する安全性は確立されていませんので、妊娠の可能性がある方は申し出てください。
※ 閉所恐怖症の方、電磁場に対して過敏な方は、担当技師に申し出てください。

2)更衣・準備
MRI検査専用の検査衣に着がえて頂きます。
◇以下のものは、機器の故障や火傷等のおそれがあるため撮影室内に持ち込むことができません。検査前に更衣室にて必ず取り外してもらいます。

・入れ歯(磁石の差し歯も含む)            ・心臓の貼り薬
・禁煙シール                     ・シップ薬
・エレキバン                     ・中国針
・かつら(ヘアーウィッグ含む)            ・義眼
・使い捨てカイロ                   ・磁気カード
・保温性下着(ヒートテックなど)           ・時計
・アクセサリー(ネックレス ピアス イヤリングなど)  ・ヘアピン
・財布                        ・携帯電話
・メガネ                       ・補聴器
・カラーコンタクトレンズ(保存容器をお持ちください) ・かぎ

※化粧は落として検査を受けて頂きます。
 化粧を落とす準備をお持ち頂くか、または化粧をせずお越しください。

3)検査前の食事制限について
検査手技・検査部位によって絶食等の前処置が必要となります。
※ 普段飲んでいるお薬は、普段どおりお飲みください。

4.MRI用造影剤の使用について

MRI用造影剤を静脈から注射します。造影剤を用いることにより、病気の状態をより正確に明らかにすることができます。副作用は極めて少ない薬ですが、万一気分が悪くなった場合はすぐにお知らせください。

※造影検査をされる方は、検査予約時間の約1時間前にコップ1杯(200cc程度)のお水又はお茶をお飲みください。
※ 造影剤は腎臓から尿中に排泄されるため、検査後は水分を多めに摂るようにしてください。( 水分摂取制限を受けている方は、主治医にご相談ください )
※ 授乳中に造影剤を使用した場合、搾乳や授乳は造影剤使用後24時間を過ぎるまで行わないでください。

MRI画像の一例

MRA(脳血管)

MRA(脳・頸部血管)

頸椎

腰椎

キャノンメディカル 提供

国保野上厚生総合病院
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